イギリスの赤い電話ボックスが大好きです。
どれくらい好きかというと、レゴの赤い電話ボックスのキットを買って、自分で作ってしまったくらい。
電話をかけるためではなく、あの姿を手元に置いておきたくて。
私にとっては、それだけでうれしくなる、イギリスの宝物のひとつです。
本の中にも、赤い電話ボックス

このブログの旅の入口になっている『The Real Crown Jewels of England』にも、赤い電話ボックスの章があります。
お城や大聖堂と並んで、街角の電話ボックスが選ばれている。私はそのことがうれしくなりました。
この章を読んで印象に残ったのは、著者が電話ボックスを、単なる懐かしい設備として見ていないことです。
公共の場所に置くもののデザインを大切にする姿勢や、周囲の景色との調和にも目を向けています。
私が「かわいい」「大好き」と感じていた姿には、そんな見方もあるのですね。
本では、赤い電話ボックスの代表的な型として、K2と、その後に登場した少し小さなK6も紹介されています。
今までは「赤い電話ボックス」とひとまとめに見ていたけれど、次に訪れたら、形の違いにも目を向けてみたくなりました。
Kingstonで出会った、電話ボックスのアート
子どもの頃、私はロンドン郊外のサービトンに住んでいました。
就職してからも何度かイギリスを訪れていますが、そのたびに、ついサービトンに寄ってしまいます。昔住んでいた街には、やっぱり会いに行きたくなるのです。
そんな再訪のとき、たまたま隣町のKingstonで、赤い電話ボックスが並ぶアートを見かけました。
電話ボックスが、ドミノ倒しのように傾いて並んでいる!
びっくり。そして、ちょっとワクワクしちゃいました。
それが、David Machの《Out of Order》という作品。私が子どもの頃にはなかった、街の新しい景色でした。
大好きな赤い電話ボックスが、こんな形でアートになっているなんて。
写真が残っているかはわかりませんが、あの意外な出会いは今も覚えています。次にサービトンへ寄るときには、Kingstonにも足を延ばして、もう一度会いに行きたいです。
2016年、Wi-Fiにつなごうとした思い出
前回イギリスを訪れたのは、2016年でした。
そのときには、赤い電話ボックスのそばで、Wi-Fiにつなごうとした記憶もあります。
あちこちで見かけた覚えがあるのですが、どの街のどの場所だったか、どんなサービスだったかまでは、はっきり覚えていません。
それでも、電話をかけるための場所だと思っていた電話ボックスと、インターネットが結びついたことが、印象に残っています。
次は、小さな図書館になった姿に会いたい
本の章の終わりには、電話ボックスの新しい使い道が紹介されています。
AEDを置く場所、小さな案内所、そして本の貸し借りや交換の拠点。
赤い電話ボックスの中に、本が並んでいる。
そんな姿を、私はまだ実際に見たことがありません。だから、次のイギリス旅ではぜひ訪ねてみたいと思っています。
電話をかける役目が少なくなっても、地域の人たちのために活躍する。好きな姿が残り、そこに新しい役割が生まれるのは、うれしいことですね。
本では、撤去の動きに対して保存運動が起こり、多くの電話ボックスが残されたことも語られています。
ただ残すだけでなく、新しい使い道を見つけていく。小さな図書館は、その素敵な続きのひとつなのだと思います。
手元には、私が組み立てたレゴの赤い電話ボックス。
次は、本物の小さな図書館に会いに。
有名な観光地を巡るだけでなく、こんな小さな目的を持って歩くのも、私の「イギリスおかわり!」です。
リンダ先生の英語ちょこっと解説
今回の言葉は、Kingstonの作品名にもなっている「out of order」です。
機械や設備について、「故障中」「使用できません」というときに使います。
This phone is out of order.
この電話は故障しています。
電話やエレベーターなどの貼り紙でも見かける表現です。
「order」には「順序」や「整った状態」という意味もあります。ドミノ倒しのように並ぶ電話ボックスに《Out of Order》という名前がついていると、ちょっと遊び心を感じますね。
次にこの作品に会ったら、名前の面白さも味わいながら眺めてみたいです。
参考:
『The Real Crown Jewels of England』
「The red telephone box」pp.103–106
Kingstonの作品紹介:
Out of Order — Kingston upon Thames


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