第6話|海の底でつながったイギリスとフランス ― 英仏海峡トンネル

イギリスの場所

こんにちは、リンダです!

前回ご紹介した、ロンドンのセント・パンクラス駅。

この美しい駅からユーロスターに乗れば、フランスのパリまで約2時間半。

飛行機に乗らなくても、ヨーロッパ大陸へ行けるのです。

でも、ちょっと考えてみてください。

イギリスは島国ですよね?

では、列車はどうやって海を渡るのでしょう?

実は、海の底にトンネルがあるのです!

今回は、イギリスとフランスをつなぐ**英仏海峡トンネル(Channel Tunnel)のお話です。

島国イギリスにとって、海は天然の要塞

イギリスは、日本と同じ島国です。

でも、イギリスの歴史を振り返ると、海は単に大陸との間にあるものではありませんでした。

1066年、ノルマンディー公ウィリアムによるイングランド征服。

その後、海は外国からの侵略を防ぐ、天然の要塞として大きな役割を果たしてきました。

その海の下にトンネルを掘って、ヨーロッパ大陸とつないでしまうなんて!

昔の人々にとっては、夢のような話であると同時に、ちょっと恐ろしいことでもあったのかもしれません。

私が読んでいる『The Real Crown Jewels of England』でも、そんな島国イギリスならではの複雑な思いが紹介されています。

トンネルの計画はナポレオンの時代から!

英仏海峡トンネルの構想は、実は200年以上も前からありました。

1802年、フランスの技師がナポレオンに海底トンネルの計画を提案したといわれています。

当時はもちろん、自動車も高速鉄道もありません。

なんと、馬車が通ることを想定したトンネルだったそうです!

途中には、馬を交換するための人工島まで考えられていたとか。

想像すると、なんだか楽しくなりますね。

でも、海を隔てた国同士を陸路でつなぐという計画には、安全保障上の心配もありました。

さまざまな計画が浮かんでは消え、実現までには長い年月がかかったのです。

ついにイギリスとフランスがつながった!

そして1994年5月6日。

エリザベス2世女王とフランスのミッテラン大統領によって、英仏海峡トンネルの開通式が行われました。

トンネルの全長は約50km。

そのうち、海峡の下を通る部分は約38kmもあります。

しかも、海の中を透明なチューブで走るわけではありません。

トンネルは海底のさらに下、地中を通っているのです。

だから、ユーロスターの窓から魚が泳ぐ姿は見えません。

ちょっと残念!😆

それでも、列車に乗ったまま海を越えて、別の国に到着するなんて、素敵ですよね。

子どもの頃、ヨーロッパへは飛行機で

私がイギリスに住んでいたのは、まだ英仏海峡トンネルがなかった時代です。

5歳になったばかりでイギリスへ渡り、9歳半頃まで暮らしていました。

その間、家族でヨーロッパへ旅行したこともあります。

スペインのベニドームには2回。

イタリアの、どこかの海辺にも行きました。

日本へ帰国するときには、少し旅行をしながら、パリやオランダにも立ち寄りました。

移動は飛行機でした。

パリではエッフェル塔にも登ったんですよ。

あれから何十年。

今ではロンドンから列車でパリへ行けるなんて、なんだか不思議な気分です。

実は私、まだユーロスターに乗ったことがありません。

いつかぜひ、乗ってみたい列車のひとつです。

私の心の中にも、工事中のトンネルが

ここで、ちょっと私自身のお話を。

5歳になったばかりでイギリスへ渡った私にとって、英語はあまり「外国語」という感覚がありません。

気がついたらイギリスにいて、英語を話していた、という感じなのです。

そんな私が初めて「外国語を習う!」とワクワクしたのが、フランス語でした。

それはもう、授業が始まるのが楽しみで楽しみで!

ところが、その頃、日本への帰国が決まってしまったのです。

幸い、帰国が少し延期になったおかげで、フランス語の授業を1回か2回だけ受けることができました。

さあ、これから!

……と思ったところで、日本へ帰国。

そして待っていたのは、

漢字地獄!!😱

フランス語どころではなくなってしまいました。

あれから何十年。

今、私はもう一度フランス語を学びたいと思っています。

英仏海峡トンネルが開通したのは1994年。

イギリスとフランスは、海の底でつながりました。

でも、私の心の中には、まだ工事中のトンネルがあります。

それは、英語とフランス語をつなぐトンネル。

いつかフランス語で自由におしゃべりできるようになったとき、私の心の中でも、イギリスとフランスを結ぶトンネルが開通するような気がするのです。

リンダ先生の英語ちょこっと解説 🇬🇧

今回の英語は、まずこちら!

Channel Tunnel(チャネル・トンネル)

Channelは「海峡」、Tunnelは「トンネル」。

英仏海峡は英語で the English Channel といいます。

そして、このトンネルには、ちょっとかわいい愛称があります。

Chunnel(チャネル+トンネル)

ChannelとTunnelを組み合わせた言葉です。

英語では、こうして2つの言葉をくっつけて新しい言葉を作ることがあるんですよ。

もうひとつ、パリの思い出にちなんで。

the Eiffel Tower(エッフェル塔)

日本語では「エッフェル塔」ですが、英語では「アイフル・タワー」に近い発音になります。

日本語とはずいぶん違いますね!

英語のサイトを見るときや、外国の方とお話しするときに、ぜひ思い出してくださいね。

いつかユーロスターに乗って

次にイギリスへ行ったら、セント・パンクラス駅からユーロスターに乗って、パリまで足を延ばしてみたいものです。

そして、フランス語で現地の人とおしゃべりを楽しみたい!

フランスといえばワインの国。

でも、ビールが大好きな私は、フランスの地ビールも飲んでみたいのです。

もちろん、注文はフランス語で!🍺

さて、私の心のトンネルは、いつ開通するでしょうか。

工事はまだまだ続きそうですが、完成する日を楽しみにしています。

それでは、また次の「イギリスおかわり!」でお会いしましょう!

See you next time! 🇬🇧


参考資料

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